昔から自分を抑える癖があった。
一番古い記憶は小学生の頃。その頃から生き辛さを子供ながらに感じていた。
本来の自分のままではいけないんだ。適応しなければという防衛本能と自己否定のダブルバインドはそのまま自分の人格のようになった。
ただ、エネルギーは決して消えるわけではなくそれは圧縮されて飛び出すのを待っているだけだと思う。それは外の現象から起きてきた。
どうも同じような問題が起きるようになった。見てみぬ振りをすればするほど
「こっちを見ろ」と言わんばかりに問題は大きくなった。
そして最後にまったく見た事のない自分に出会う事になる。でも、きっとそれは元から存在していたものだ。
ファイトクラブ
という映画を見た時、これは自分の話だと思った。(そう感じた人が多かったから超名作なんだろうけど)タイラー・ダーデンは画面越しに私に話しかけていた。
正直感動というよりも怖かった。一番やりたくない事や見たくない事をもう直視しなければいけないんだから。
【痛みがなく、犠牲もなければ、何も得られない。】
【全てをコントロールするのをやめて手放すんだ!手放せ!】
綺麗ごとや理想の自分を捨てて実行するのは本当にきついし痛い。
でも、自分に嘘をつくほどいつだっておかしな事になっていた。
いっぺんに変われるほど強くないけど、同じ事を繰り返してはいけないんだと感じた。前に進まなくては。
「タイラーしっかり聞け。僕は目を開いてる!」
自分を生きるという事は、どんな嫌で汚い自分もしっかり見つめ続ける事しかない。
人生に行き詰った時、いつもすぐ隣にタイラーダーデンが居るような気がする。