リレー小説1

 

オレンジジュースがない。

いつもなら2本はストックされているはずなのだが、冷蔵庫の中にはおととい作ったもやし炒めの皿と、セールで買い込んだ賞味期限切れのウインナーが場所を取っているだけである。

汗ににじんだ手で、俺は冷蔵庫の扉を静かに閉めた。

どうしようか―――

寝ぐせでぼさぼさの頭を掻きながら考える。

そういえば確かに、昨日の夜は疲れて何かを買いに行こうという気力さえ無かった。

仕事終わりに伊藤の奴が珍しく飲みに行こうというから何かと思えば、いつものよくあるくだらない失恋話であった。

うまくもまずくもない焼き鳥串をつまみながら、面白くも悲しくもない同僚の話を永遠と聞かされたあの時間がなければ、今頃何も悩むことなくオレンジジュースを口にしていたであろうことを思うと、急に伊藤のあの丸顔が憎たらしく思えてきた。

頭のなかで奴の顔面にパンチして、少しばかり気持ちがスッとしたところでテーブルの上の時計に目をやると、針は8時を少し過ぎたあたりにあった。

いつも行きつけのあのスーパーが開くのは、8時だか8時半だったであろうか。

生ぬるい水道水では、寝起きの喉の渇きを満たそうとは思えなかった。

ああ今日も外はクソ暑いのだろう、いっそ5本くらい買ってしまおうか、そしてそのうち1本はその場で開けて飲んでしまおう、周りの目など気にしていられない―――

口内に甘くて爽やかな柑橘の香りが広がったように感じたところで、俺は着のみ着のまま廊下を進み、玄関のサンダルに足を突っ込んだ。

くすんだ銀色の取っ手を捻り、勢いのついた体を押し付けながらドアを開ける。

ぎらつく太陽光が目に入り、まぶしさに目を狭めようとしたその瞬間、視界の端に黒い何かが映った。

 

 

 

感想

初めて小説なるものを書いてみましたが、ひとつの事象を表すのにも、いろいろな表現の方法があるのだなあと思いました。

一文をどれほどの長さにするか、ひとつの場面をどれほど描写するのか、直接的に表すのか間接的に表すのか、比喩や擬音語などを使うか否かなど、考えるところはたくさんあります。

導入に関しても、一体何を書けばよいのかさっぱり見当がつかなかったので、先ほど飲んだオレンジジュースから始めました。

申し訳ないことに今のところ、物語が起きそうな気配が全然ないです。

たったこれだけ書くのにも一時間弱かかってしまったので、ただ文字を並べるだけでも、ブログと小説では全く異なることを実感しました。

 

余談

これを書くに至った経緯については、昨日、ニー株ブログ事業部内で今後の方針についての話し合いがあったためです。

その中で、複数人で運営することのメリットが語られていたのですが、その時ふと思いついたのが、このリレー小説です。

くだらなくてグダグダになりそうな企画ですが、ニートらしくていいと思います。

とりあえず全5回くらいを目安に書いて、もしいい感じに完成したら、にーかぶの同人冊子とかに載せてもいいんじゃないでしょうか

ということで、いつでもいいのでどなたか続きを書いて欲しいです。

本来ならば指名したほうが良いのでしょうが、まだ誰とも会ったことがないので、指名できるほどの交友関係を築けていません。

初回で終わると本当に恥ずかしいので、誰かよろしくお願いします。

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